2018年04月23日更新

日本と海外の虫歯予防に対する意識の違いとは

日本では、歯医者さんといえば治療が必要になった時、例えばできてしまった虫歯の治療のために受診する病院というイメージが定着しています。
また歯医者さんの治療には痛い・怖いといった印象があるので、子供ばかりではなく成人の方でもできれば行きたくない病院です。

一方海外では、虫歯の治療よりも虫歯にならないために歯医者さんに通うという考え方が中心になっています。
この考え方で、何ともない時から歯医者さんに通って予防のための指導や処置を受ける習慣を持つのが一般的です。
海外でも、特にスウェーデンは虫歯予防の先進国として知られています。
フッ素やキシリトールを早くから取り入れ、子供の頃から虫歯予防に力を入れる小児歯科の分野が充実している国です。

スウェーデンの他にも、アメリカなどでも予防歯科の考え方が定着しています。
予防に力を入れる国では、虫歯が発生するメカニズムをおさえた予防指導をしています。
日本では食べたら歯磨きをして虫歯を防ぐ程度の知識しかない人が多い一方、スウェーデンやアメリカでは虫歯の仕組みやできやすい時期・部位についてしっかり理解をした上で対策をしているのが特徴です。

この違いは、歯磨きの仕方の違いとしても現れています。
日本では、調査によるとほとんどの人が毎日1回以上は歯磨きをしているという結果です。
しかしその内容は、歯ブラシしか使っていないという人が大半を占めています。

虫歯は細菌が原因の感染症です。
細菌が糖分を使って代謝を行い、生成した酸によって歯が溶け出すと虫歯の始まりとなります。
細菌は増殖するとコロニーを作ってプラークとなり歯に付着しますから、プラークを取り除くことが大切です。
日本にもプラークコントロールという言葉が浸透していて、歯ブラシを使った歯磨きでプラークを取り除いています。
しかし、歯ブラシで取り除くことができるプラークは歯の表面に付いたもので、歯ブラシの毛先が届かない歯と歯が隣り合って接している面にもプラークが溜まるので要注意です。

スウェーデンやアメリカなど予防歯科が早くから発達した海外では、虫歯ができる仕組みとともにできやすい部位とその部分のお手入れの方法が常識となっています。
歯と歯の間のプラークを取り除くには、デンタルフロスが効果的です。
スウェーデンやアメリカでは、ほとんどの人が毎日デンタルフロスを使って歯と歯の隣接面のプラークコントロールをしています。
小児歯科でも低年齢のうちからデンタルフロスの必要性と正しい使い方を指導しているので、歯と歯の間からの虫歯の予防を意識している人がほとんどです。

デンタルフロスの習慣が定着しているスウェーデンやアメリカでは、フロスの種類も充実しています。
歯ブラシでの歯磨きだけで予防ができると考える人が多い日本とは大きく異なる部分です。

関連ページ